貴婦人と一角獣に誤植を発見!味覚の貴婦人が左手に乗せている鳥が鸚鵡→鷹になっているよ←リルケがアレらしい

草野俊哉@三線弾いてハッピーライフ!

2013年05月04日 02:20

またまた時間が開いてしまったけれど・・・前回の続きなんだな。
「貴婦人と一角獣」展を観てきた感想なんだな。



会場に入って入ってすぐの場所に巨大な鑑賞室(というか、巨大な空間)があって、そこに「貴婦人と一角獣」6面が、観客をグルっと囲むようにして展示されているんだな。

「アンヌ・ド・ブルターニュのいとも小さき時祷書の画家」と呼ばれている人が、「貴婦人と一角獣」の下絵(図案)を作成したらしい。
説明板には、そのように書かれていたんだけれど…僕的には「?」なんだな。
「時祷書・・・って、ナニ?」なんだな。
※説明板には、時祷書の説明は書かれていなかった(*_*;
※「祷」は、左側が「しめすへん 示」&右側が「寿の旧字 壽」

ということで、ウィキさんから時祷書を引用しておく。
「時祷書(じとうしょ ラテン語:horae 英語:primer, book of hours)は、現存するものの中ではもっとも多く存在している中世装飾写本である。内容はそれぞれ異なっているが、祈祷文や詩編を集成し、内容に合わせた挿絵をつけて、ローマ・カトリック教会のキリスト教徒としての信仰・礼拝の手引きとして編集したものである。」ということなんだな。


それから「貴婦人と一角獣」は、絵画ではなくて、織物なんだな。
タピスリー(織物の一種)なんだな。
ちなみに「タピスリー(仏語)=タペストリー(英語)」なんだな…たぶん。

そして(話はちょっと飛ぶけれど)「ゴブラン織り」はタピスリーの技法の一種なんだな。
ちなみにPart2、僕の故郷・長浜市には16世紀のベルギー製タピスリー(国指定重要文化財)があるんだけれど、長浜市民はこのタピスリーを「ゴブラン織り」と呼んでいるんだな。
だけれど、織物世界では「タピスリー=ゴブラン織り」でOKみたいなんだな。
という訳で誰か・・・タピスリーとゴブラン織りの関係を、teach me!


話を戻して・・・「貴婦人と一角獣」の感想なんだけれど、これはもう・・・アレだ!
いろんな人がブログで感想をアップしているので、そちらを参照していただくとして・・・僕は他の人が書いていないことをアレしよう!

「高精細デジタルシアター」その1
高精細デジタルシアターでは、「味覚」の説明に間違いがあるんだな。
左手に手袋をはめた貴婦人が、鳥にお菓子を食べさせるシーンが有るんだけれど・・・鳥が「鷹」になっているんだな。
誰がどう見たって、鸚鵡なんだな。
しかもパンフレットにも、説明板にも、オウムと書いてあるんだな。
重箱の隅をつつくようなどうでもよい事だけれど・・・気になるんだな。
小市民だから(*_*;


「高精細デジタルシアター」その2
同シアターでは、「貴婦人と一角獣」6面に出てくる「動物」「貴婦人」「侍女」などをアップで見せてくれるんだな。
ものすごい拡大率だから、細かいところもよく分かるんだな・・・。
貴婦人や侍女の表情・衣裳の紋様・髪型などの詳細は分かるんだな。
※数人の貴婦人・侍女は、眼が据わっていて怖いんだな。怖~~~~い眼がアップになるんだな(*_*;

だけれどアレなんだな!
絵(輪郭と色彩)としては詳細がよ~くよく分かるんだけれど・・・微妙なんだな。
双眼鏡で本物を見たほうが良いんだな。
織り目の詳細などは、双眼鏡の方がよく見える(と言うより、デジタルシアターでは判らないんだな)。
デジタルシアターは平面だから、織物の微小な立体感が伝わってこないんだな。
「貴婦人と一角獣」は織物なんだから、織り目の立体感が分からなければ意味が無いんだな・・・と断言しておこう。


「自然の表現・植物と動物」その1
同コーナーでは、「貴婦人と一角獣」6面に出てくる動物・鳥・植物すべてをピックアップしているんだな。
「貴婦人と一角獣」に登場する動物は犬・うさぎ・猿・山羊・狐・子羊などなんだな。
この辺りは、誰にでも推測できる範囲なんだな。

ヒョウとチーターは、僕にはちょっとアレだったんだな。
ネコ科の大型獣ということは分かった&模様から「ヒョウ&チーター」かな?と思った…というレベルなんだな。

幼い一角獣は、全く分からなかった。

「ジェネット」に至っては、「ジェネットって、ナニ?」というレベルなんだな。
※ジェエットは、中型の肉食獣らしい。初めて聞く動物なんだな…僕的には。


「自然の表現・植物と動物」その2
触覚の猿は鎖に繋がれているんだけれど(他の画面の猿は、自由にしている)、なんでだろ?
→猿が鎖を触ることで「触覚」を強調しているらしい。
同様に味覚・嗅覚でも、猿の動作が味覚・嗅覚を強調しているらしい。
難しいなぁ・・・(説明を見なければ、理解できなかったよ。見ただけでは、僕には理解できなかったよ)


「自然の表現・植物と動物」その3
舌を出している獅子がいるんだけれど・・・獅子って、猫の仲間だから舌を出すのかな?
どうでも良いけれど、気になる。


「自然の表現・植物と動物」その4
うさぎは34匹中、12匹がほっぺをカイカイしている。可愛いなぁ。
→デザインを使いまわししているため、同じうさぎが出現するらしい。


「自然の表現・植物と動物」その5
鳥は、サギ・キジ・カモ・ハヤブサ・オウム・ヤマウズラは分かった。
カササギは・・・分からないというか、初めて知った種類なので何ともアレ・・・というか、知らない鳥だ(*_*;


「自然の表現・植物と動物」その6
「わが唯一の望み」でハヤブサに追い立てられているカモが背面飛行しているんだけれど・・・ありえん!
ありえんけれど、可愛いから許す(*_*;


「自然の表現・植物と動物」その7
僕がアダンだと思い込んでいた植物は、松だった。
アダンの実と思ったのは、松ぼっくりだった(*_*;


「自然の表現・植物と動物」その8
植物は、スミレ・ルリハコベ・ヒヤシンス・ミント・スズラン・マーガレット・パンジーは見て分かった!
オダマキ・ジギタリス・薬用カモメヅル・大花ドロニクムなどは、名前を聞いても判らない(*_*;


「自然の表現・植物と動物」その9
「聴覚」「視覚」「わが唯一の望み」の貴婦人のヘアーは、変なんだな!
「わが唯一の望み」の侍女のヘアーも、変なんだな!
ファッションなんだろうけれど、変なんだな!

ということで、聴覚の貴婦人のヘアーの説明がなされているんだけれど、この説明が分かりやすいんだな。
「そういうことで、あ~いうことになっているのか!」と理解できる説明なんだな。

ということでPart2、説明板の「ヘアーの説明」を転載しておく次第。
「ヘアバンドとヘアネットで頭を覆い、その左右にリボンを編み込んだ髪房を1本ずつめぐらせ、先端を額の上で立てる」
なるほどね・・・だから、あんな変な髪型になるのか!

「ヘアーの説明」で、よ~くよく理解できたよ!
非常~に深~く理解できたよ。
「ファッションは大変だ」ということが分かったよ・・・理解の方向がちょっと違うか(*_*;

5月6日付訂正
鸚鵡と鷹のあれは、リルケの勘違いをそのまま掲載しているだけ…という情報提供があったんだな。
ググってみたところ、リルケの「マルテの手記」の中に「貴婦人と一角獣」にアレした記述があって、リルケは「餌をもらっているとりは鷹」みたいなことを書いているんだな。

「貴婦人と一角獣」@国立新美術館を観てきた!タイトルが清々しいよ、作品名だけでシンプルで清々しいよ!
http://quipara.ti-da.net/e4719380.html


関連記事