ご存じの方は御存知の通り、そうでない方は軽くスルーしていただければ幸いなんだけれど・・・。
僕は江戸東京博物館で1月2日から3月2日まで開催の「国際浮世絵学会創立50周年記念 江戸東京博物館開館20周年記念特別展 大浮世絵展」 を観てきたんだな。
※その後、名古屋と山口に巡回するみたい
入り口で展示リストをゲットすると・・・その作品数の多さにビックリしちゃうんだな。
東洲斎写楽が12点、菱川師宣が8点、喜多川歌麿が30点、葛飾北斎が38点、歌川広重が33点、歌川国芳が25点、月岡芳年が8点(ちょっと少ない)、河鍋暁斎が3点(少なすぎ)・・・なんだな。
だけどよく見ると・・・東京展には展示されない作品がかなりあるんだな。
しかも期間限定で展示される作品も多いから・・・アレなんだな。
結局、1月2日時点で展示されたのは140点ほどなんだな。
しかし140点でも、大変な数なんだな。
と言うより、作品が良い意味で選ばれているんだな。
浮世絵が始まる少し前の時代から、浮世絵の黎明期、そして黄金期を経て明治に終焉を迎える頃まで。
そして新しい浮世絵版画である新版画を興した川瀬巴水などを展示しているんだな。
ひと言で言うと、特定の作家を深く掘り下げた展覧会じゃなくて、浮世絵をざっくりとアバウトに紹介するタイプの展覧会なんだな。
また歌川国芳なら「武者絵」と「だまし絵」のように、得意とする分野も上手く配置しているんだな。
しかもだまし絵は、猫を使っただまし絵だったりするんだな。
※国芳は「武者絵」と「だまし絵」が得意分野。また猫を何匹も飼育していたくらいに猫好き。
あるいは月岡芳年なら「血しぶきがブワァ~と飛び散る系」と、「西洋文化の汽車などのアレコレ」という、芳年の得意分野をきちんと押さえているんだな。
そういう意味で、同展を観れば、浮世絵が理解できる!・・・というくらいに、こなれた展示なんだな。
それから有名作品を展示しているのも好感が持てるんだな。
日本人なら誰もが知っているような作品・・・例えば、
・喜多川歌麿の「ポッペンを吹く娘」
・菱川師宣の「見返り美人図」
・東洲斎写楽の「市川鰕蔵の竹村定之進」
・東洲斎写楽の「三代目大谷鬼次の江戸兵衛」
・葛飾北斎の「冨嶽三十六景 凱風快晴」
・葛飾北斎の「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏」
・歌川広重の「東海道五拾三次之内 日本橋 朝之景」
・歌川国芳のだまし絵「猫の当字 うなぎ」などなど・・・。
作品名を聞いてピンと来ない人も、作品を見れば「あぁ・・・知っている!」となること間違い無しなんだな。
※どうでも良いことなんだけれど・・・歌川国芳のだまし絵「猫の当字 うなぎ」の前で、若いお母さんが子どもに「これはなんと読むの?」と訊いたところ・・・。
子どもは「ふなぎ」と答えたんだな(*_*;
文字をデフォルメしているから、子どもには「う」は「ふ」に見えるかも・・・。
そんなこんなで、色んな意味で「国際浮世絵学会創立50周年記念 江戸東京博物館開館20周年記念特別展 大浮世絵展」 はお勧めなんだな。
※どうでも良いことなんだけれど・・・展覧会名が長すぎ(*_*;
大浮世絵展@江戸東京博物館を観てきた!馴染みの作品が多数展示されていて、お勧めなんだな!!
http://quipara.ti-da.net/e5765090.html