2010年10月26日

東大寺大仏展のあと上野大仏を拝んだ訳だが違和感が・・・

東京国立博物館で「東大寺大仏展」を観た後、
上野大仏に参ってきた。

博物館で仏像を観ることに、僕は違和感を感じるんだな。
阿修羅展でも感じたことなんだけれど。


仏像には、「祈りの対象」という面と、「美術品・工芸品」という面がある。

僕は「仏像は祈りの対象」という意識が強いのだけれど、
それでも博物館で仏像を拝観すると、「この様式は・・・」とか、「このノミの使い方は・・・」とか、美術品として見てしまう。
仏像に対する尊敬の念が、ものすごい勢いで薄れてしまうんだな・・・なぜだか判らないけれど。

信仰心が強めの僕でさえそうだから、
そうで無い方の仏像に対するアレは、推して知るべしな訳だ。

もちろんそれはそれであって、
それが良いとか悪いとか言う問題では無いけれど。


・・・で、東大寺大仏展を観た後、
上野大仏に参った訳なんだな。

こちらは同じ大仏でも、非常にランクが違う訳だ。
なんせ、上野大仏は「顔」しかないんだから。

東大寺大仏展のあと上野大仏を拝んだ訳だが違和感が・・・

頭部しかない・・・というレベルじゃなくて、
本当に顔しかない・・・というレベル。

もっとも顔しかないので、
もう「落ちない」ということで、
受験生が拝みに来るようになっている訳なんだけれど。

現世利益を願うアレは、信仰とはちょっと違うけれど、
それでも、まだ拝まれているだけマシかと思う次第。


まとまりの無い文章でアレだけれど、
仏像は、拝まれてナンボのもんだと強く思う今日この頃。


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Posted by 草野俊哉@三線弾いてハッピーライフ! at 15:00│Comments(0)草野からのご挨拶
 
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