2012年04月06日

レオナルド・ダ・ヴィンチ展@文化村はタイトルが羊頭狗肉

タイトルって、大事だなぁ!・・・と本気で思うんだな。

僕は今日、Bunkamuraのザ・ミュージアムで開催中の「レオナルド・ダ・ヴィンチ 美の理想」展に行って来たんだな。
「レオナルド・ダ・ヴィンチ 美の理想」というタイトルを見れば、ある程度の数のレオナルド・ダ・ヴィンチの作品が展示されるようなイメージを受けると思うんだが・・・。
少なくとも僕は、個人名が掛かるタイトルの展覧会では、その個人の作品が多数展示される・・・と思い込んでいたんだな。

展示作品80弱のうち、レオナルド・ダ・ヴィンチ作とされるのは、
・デッサンの習作が2点
・縦横数センチの大きさの、教科書の端っこに描いた落書きのようなデッサン画が1点
・ほつれ髪の女 板絵 1点だけなんだな。

あとはレオナルド・ダ・ヴィンチの同時代人、レオナルド・ダ・ヴィンチの弟子や、レオナルド・ダ・ヴィンチの信奉者たちの作品なんだな。

そういう意味では、タイトルがアレだと思うんだな。
ストレートに言っちゃえば、羊頭狗肉だと思うんだな。

それじゃぁ、展示内容もアレなのかといえば、そんなことは全然なくて、
むしろとっても素晴らしい内容だったんだな。

展示作品の大半は板絵なんだな。
テンペラも多いんだな。
日本で、テンペラの板絵が見れるなんて、滅多に無いことなんだな。
先方も遠く離れた、しかも湿気の高い日本によくぞレンタルしてくれたと思うんだ。
壊れてしまうかもしれないリスクを考えたら、感謝感謝感謝なんだな。

だから僕のようなアレでも勘違いしないような展覧会タイトルだったら、本当に良かったのになぁ・・・と残念でならないんだな。

そういう意味では、出光美術館が去年の11月に開催した「長谷川等伯と狩野派」も、同じようにタイトルがアレだったんだな。

あるいは東京国立博物館が2010年10月に開催した「東大寺大仏展~天平の至宝~」も、同様なんだな。
「東大寺大仏展」なら、奈良の大仏様が東京にいらっしゃると勘違いする人がいるかも知れないんだな(いないと思うけれど)。
チラシには小さな字で「盧舎那仏(大仏)は出陳されません」と書いてあったけれど、
それならばタイトルを">「東大寺大仏殿展~天平の至宝~」とすれば良かったんだな。

そんな今日この頃の「ナンダかなぁ・・・」なんだな。

Posted by 草野俊哉@三線弾いてハッピーライフ! at 23:06│Comments(0)美術館・博物館・動物園・植物園・水族館
 
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