2012年10月13日

辻村寿三郎の平家物語@新宿高島屋を観てきた

先日のこと、カミさんと新宿高島屋で開催中の「辻村寿三郎 人形展 平家物語縁起~清盛、その絆と夢~」を観てきた。
僕は「詳細は近日中にアップ予定」と書きながら、まだブログをアップしていなんだけれど(-_-;)
カミさんがブログを書いたので、カミさんブログをアップしてみる次第。

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人形好きのための人形好きによるブログ

新宿高島屋の
辻村寿三郎人形展
「平家物語縁起 ~清盛、その絆と夢~」を見てきた。
お名前をジュサブローから寿三郎にいつの間にか
改名されたようです。
今年の視聴率を悪い意味で沸かせている
大河ドラマ「平清盛」を私は毎週、面白く見ているので
タイムリーなのと寿三郎のお人形をまだ一度もみたことがなかったので
ホクホクと入場。
デパートの展覧会なのでたいした数もないであろう
さっと見て帰るか、と
主人とタカをくくりつつ入場すると
、、、思ってたよりちっさい。
小さいくせして細工がめちゃ細かい。
そういう繊細なものなのに、ガラスケースがな~い!!!
、、、という事は、上からも下からも
後ろから、、、は多少無理があるけれども
こちら側の視線が好きに動かせるということで、、、
人形好きにはたまらない環境。
周囲の穏やかなマダムと主人を放置して一人テンションが上がる私!
平家物語のストーリーに従って順々に登場人物が増えていく。
保元の乱あたりまで来て
奥へ行けども行けどもまだまだ続くことに恐れをなし始める。
進めど進めどまだまだある!!
この数を作り続ける事だけでもすごいのに
何より感心したのはポーズの切り取り方のさり気なさ。
歩いてる途中のお人形が
次の日には反対の足が前に出ていても全く違和感ないだろうなぁ、、、と
思わせるような絶妙な止め具合。
そして人形達の影のある表情や恨み、悲しみの表情が
大げさすぎずに作ってあるのが本当に巧みで
ジュサブローの偉大さをいまさら知ったのでした。
澄ました顔をしていても、一人として
可愛いだけ、きれいなだけのお人形はなかったように思え。
題材が平家物語だけに、なおさらでしょうが
なにか含みのあるお人形がジュサブローさんにはピッタリ。

見て回る途中で双眼鏡を持っていたことをふと思い出し
お人形の顔や細工をドアップにしてみると
迫力のあること、あること。。。印象がまるで違います。
持ってきて良かったよ。サイコーだよ。
、、、ちなみにしゃがんで双眼鏡を覗いてる人なんて、、、
私たちだけでした。当然か。
すごく、、、浮いてました。

気に入ったお人形はやはり崇徳院。
争いに負けて讃岐に流され非業の死をとげた院が
不遇な貴族時代、狂気を見せ始めた頃、
流罪後の怨霊。それぞれのお人形が
不幸すぎて泣ける。
百人一首にも選ばれた
崇徳院
「瀬をはやみ 岩にせかるる滝川の われても末に 逢はむとぞおもふ」も
ジュサブローのお人形の背景に置かれると
切ない恋の歌にはとても思えない。

最後には寿三郎さんのインタビューや
製作風景のVTRもあり
さかさ絵にでもできそうな好々爺の寿三郎さんが
76歳の今でも楽しそうにお人形を作られている様子に和み、
自分の作品に愛情はない、と仰っていましたが
その分、作っておられる最中はお人形とラブラブ、に見え。
才能あふれるお人だと実感。
人形町のアトリエギャラリーにも絶対行きたい。行く!
平家物語の後には仏像のお人形もあり
子供の頃、HNKの人形劇「新八犬伝」や「真田十勇士」に
親しまれた世代の方は楽しめるのではないでしょうか。
平家物語の人物関係図もあるので
大河ドラマの復習をしたい方にも良いかも。
見ごたえのある展示会。

新宿高島屋にて15日(月)まで開催中。

辻村寿三郎の平家物語@新宿高島屋を観てきた

タグ :静代

Posted by 草野俊哉@三線弾いてハッピーライフ! at 01:23│Comments(0)美術館・博物館・動物園・植物園・水族館
 
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