2010年10月05日

ゴッホ展の子供たち・・・誰も居ないのは死んじゃったから

子供が美術館に来ることには賛否両論あると思うけれど。

子供が騒いでいて嬉しいことはないし、
走り回っていれば迷惑以外の何者でもないけれど、
それでも僕は、子供が美術館に来ることは良いことだと思う。


それはそうと、No89「アルルの寝室」の横には、
アルルの寝室を実物大に再現した模型がある。
ゴッホが実際に生活していた部屋の再現らしい。

なんというか…狭い。
ウサギ小屋だな。
僕も人ものことを言えた義理ではないが。

…で、自由気ままに走り回りながら作品を鑑賞していた子供が、その狭い部屋に侵入しようとする訳だ。
それに対して美術館のお姉さんは子供をブロックする訳だ。
模型の中で遊ばれたら、堪ったもんじゃないからね。

そこで、子供と美術館お姉さんの対戦がはじまった訳なんだな。

お姉さん「入らないでね」
子供「何で入っちゃだめなの?」
お姉さん「入っちゃだめだから、入っちゃだめなの」
子供「何で誰も居ないの?」
お姉さん「これはね、模型だから」
子供「(持ち主が)死んじゃったから、誰も居ないの?」


子供よ、君は鋭い!
ピントは大きく外れているように思わない訳でもないけれど。
持ち主は死んじゃっているんだよ。
もう120年位前にね。

持ち主が死んじゃったからといって、模型に侵入して良い訳ではないけれどね。

チャンチャン。


…それとまた、別な子供が居たんだな。
この子供は音声ガイドをつけて、おとなしく鑑賞していたんだな。
そして、お母さんに質問したんだな。
子供らしく大声で。

「お母さん、この作品の番号は何番?」

お母さんは困っていたなぁ…。

だって、その作品は音声ガイド対象外だから。

子供には(そして大半の大人にも)音声ガイドは有効だよね。

対象に知識を総動員してぶつかれ・・・なんて無茶を言う人もいるけれど、
基礎知識なくして、対象にぶつかれるわけがないからね。


ゴッホ展の子供たち・・・誰も居ないのは死んじゃったから

チャンチャン。

明日はショップ情報を書いてみようと思う、覚えていれば。


ゴッホ展~こうして私はゴッホになった~の初日に行ってきた
http://quipara.ti-da.net/e3192067.html

ゴッホ展は最初の3作品を見たら第4展示室にワープすべし
http://quipara.ti-da.net/e3193182.html

ゴッホ展@国立新美術館のパースペクティブフレームの展示は
http://quipara.ti-da.net/e3194246.html

ゴッホ展@ゴッホの太陽は黄色なんだよ、赤くないんだよ
http://quipara.ti-da.net/e3194253.html

Posted by 草野俊哉@三線弾いてハッピーライフ! at 21:46│Comments(0)美術館・博物館・動物園・植物園・水族館
 
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