2011年10月29日

ゴヤ展の「猫の喧嘩」と「お前の指には苦労をかけるが」は

国立西洋美術館で開催中のゴヤー光と影ー展なんだけれど・・・。


ゴヤ展の「猫の喧嘩」と「お前の指には苦労をかけるが」は

例によって例のごとく、「光と影」は国立西洋美術館流の言葉のアヤなんだな。
「光と影」は版画と素描が多いですよ…という符牒なんだな。。
※ゴヤ展は展示作品数123点中、油彩は25点。

ちなみに今年の3月に国立西洋美術館で開催された「光と、闇と、レンブラント」展では、
展示作品125点中、レンブラントの油彩は数点だったんだな。
(正確な数字は忘れた…ブログには書きもらした)
http://quipara.ti-da.net/e3448033.html


という訳で、国立西洋美術館が「白黒」を連想させる言葉をタイトルに入れたら、
それは間違いなく「版画&素描展」を意味する符牒なんだな。

「ゴヤ 光と影」は、「ゴヤの版画と素描」展と読み替えればいいんだな。
「光と、闇と、レンブラント」は、「版画と素描のレンブラント」展と読み替えればいいんだな。
本当だよ・・・誰も信じないかもしれないけれど。


ネット上では、
「油彩が少なくてがっかりだ」とか、
「版画が多くて肩透かしだった」とか…書いてあったりするけれど、
僕のように事前に分かっていたら、ショックは少なくて済むんだよ (-_-;)


という訳で、ゴヤの素描と版画展に行って来た。
僕は版画や素描が好きじゃないんだけれど、
トラップがいっぱいだとわかっていたけれど、
ゴヤ展に行って来た。


10月25日(火)現在の混み具合は、
油彩画の前は比較的空いているけれど
(着衣のマハでさえ、かなり余裕を持って鑑賞できた)
版画の前は、どれもこれも人だかり…という感じ。


ということで、
今日もアバウトな作品解説をアレしてみようと思う。


No1「今の僕」
「asi estoy(=今の僕はこんな状態)」という文字が口から出ているんだな。
これはまるで、お経を唱える上人様の仏像の口から仏さまが連なって出てくるようなもんだな。
違うか!

それにしてもゴヤの手紙は読めん。
字が下手なのか、僕がアレなのか・・・。
かろうじて読めたのが「pero amigo el Rey」とか、「tambien (不明・人名?) esa canta」とか。
ナンだかなぁ・・・なんだな。


No5自画像
下町の冴えないおっさんだね
ゴヤというより、ヤゴ(トンボの幼虫)だね。
違うか!

画面左下には「1815」と「アラゴン生まれの画家」と書いてあるらしいんだけれど、分からないね。僕には。
177Tという文字なら見えるのだけれど・・・。
もしかして「1815」と「アラゴン生まれの画家」額縁に隠れているのか?

分からないことはアレだ。
面倒だから、分からないことは分からないままにしておこう!
違うか!


No6日傘
日傘の骨は13本なんだな。

12本なら、骨間の角度が30度で分かりやすいのだけれど…13本なんだな。
あるいは16本なら骨間の角度が22.5度で、これはこれで綺麗なのだけれど…13本なんだな。

ヨーロッパの人だけに、13という数字が好きなのだろうか?
違うか!

それにしても膝の上のミックス系室内犬はアレだな。
外に連れてきたら、疲れはてて拗ねている感じだな。


No8待ち合わせ
待ち合わせと言うより、待ちぼうけだな。

待てど暮らせど来ぬ人を、 宵待ち草のやるせなさ 今宵は月も出ぬそうな by竹久夢二だな。


No12猫の喧嘩
2匹とも腰が後ろに引けすぎだと思うんだ。
マンガじゃないんだからさ・・・。

それから尻尾はもっとふくらまそうよ。
猫は怒ったら、尻尾が太くなるんだよ。
そして背中の毛は、逆立ちにしようよ。
猫は怒ったら、毛が逆立つんだよ。

なんだかいまいちリアルじゃない(=アバウトな想像で描いたとしか思えない)猫は、
酒井抱一のストライプ猫といい勝負なんだな。
http://quipara.ti-da.net/e3759514.html

しかしツッコミどころ満載だけに、おみやげコーナーでも人気商品なんだな。
猫の喧嘩リング(2個セットで31500円…1個のリングに1匹の猫が乗っている)や、
猫喧嘩ストラップ(値段忘れた)があるんだな。


15洗濯女たち
画面真ん中に羊(山羊?)がいるけれど、コイツも洗濯かなぁ?
それとも洗濯物の運搬役かな?
どうでも良いけれど、気になる。


No16アルバ女公爵と"ラ・ベアタ"
スペイン版悪霊退散だな・・・。
十字架を持って悪霊に成仏を迫っているんだな。
ちょっと違うか!

ちなみに日本版悪霊退散は、豪血寺一族なんだな。
豪血寺一族のレッツゴー陰陽師の世界なんだな。

「悪霊退散!悪霊退散!
怨霊、ものの怪、困った時は
ドーマン!セーマン!ドーマン!セーマン!
すぐに呼びましょ陰陽師 レッツゴー!」なんだな。


No37~No42ロバシリーズ
擬人化されたロバが可愛いんだな。
個人的には、ロバより猫だ好きだけれど。
それからカピバラとモルモットとハシビロコウも好きだけれど。

ちなみにNo42の「お前には苦労をかけるが」が、
おみやげコーナーの「お前の指には苦労をかけるが」の元ネタなんだな。

※「お前の指には苦労をかけるが」
シルバー39900円
真鍮 23100円


No45これでもまだくたばらぬ
スペイン語で「まだ死んでいない」状態を
「Y aun no se van」と言うみたいなんだな。
版画にそう書いてあったから、多分そうなんだと思う

「Y aun no se van」を直訳すると、
「そしてまだ、行っていない」となるのだけれど、
日本語風に言い換えると
「行ってよし(=逝ってよし)」になるんだな。

いろんな意味で「イッテヨシ」なんだな。
違うか!

追記
プラド美術館には、20数年前に行っているんだな。
レンブラントやエル・グレコ、ムリーリョは記憶にあるんだけれど、
ゴヤはまったく記憶にないんだな。
何でだろ・・・(-_-;)

ゴヤ展@国立西洋美術館の油彩作品一覧をアップしてみた
http://quipara.ti-da.net/e3768464.html


Posted by 草野俊哉@三線弾いてハッピーライフ! at 01:12│Comments(1)美術館・博物館・動物園・植物園・水族館
 
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