2010年07月27日

タブロオ・マシン@中村宏展at練馬美術館に行ってきた

中村宏さんの展覧会に行ってきた。
家の近くに美術館が有るというのは、
本当にありがたいことだ。

もっとも、
歩いて行ける距離に美術館と図書館と複合映画館と遊園地が有るからこそ、
今の場所に住み始めた訳なのだけれど。

中村宏さんという方は、
おどろおどろしい絵を描く人だと思っていたけれど、
本の表紙や挿絵も描いているんだな。

僕もかつて所有していた「久生十蘭全集」や夢野久作関係の書籍の表紙は、中村宏さんの手によるもんだったんだな。
知らなかったよ。
当時から知っていたとしても、何がどうなる訳でもないけれど。


タブロオ・マシン@中村宏展at練馬美術館に行ってきた


チラシの左上の作品「似而非機械」は、
中村さんの作品に繰り返し出てくるアレの一つ「セーラー服」なんだけれど、
「最終兵器 彼女」を連想させるんだな。
頭部に広がる無機質な羽根状のアレが、
最終兵器彼女の背中に生えている羽根状のアレを連想させるんだな、僕の場合は。

美術家には小学生たちが、課外学習で美術館レポート作成のために来館していたのだけれど、
あの小学生たちは「似而非機械」を見て、どんな感想を持ったのだろうか?
どうでも良いけれど、気になる・・・。


チラシの下側には、オブジェに針金の足を付けた「虫」がいるけれど、
僕はハサミムシが一番好きだな。
チラシに掲載されていないのは、とっても残念ではあるけれど。
スプーン虫や歯車虫も良いけれど、
鋏に足をつけて「ハサミムシ」というセンスが好きだな。
ぜひ、皆さんに見てもらいたい作品だな。

ちなみに、あの小学生たちはハサミムシを見て・・・以下省略。



チラシの下の真ん中辺りには、赤い手押し井戸ポンプが有る訳なんだが・・・
これが実に、そのまんまなんだな。
なんの捻りもなく、有るがままの状態で会場に置かれているんだな。
作品のタイトルも「赤い井戸ポンプ」とそのまんまなんだな。

僕的には、これはマルセル・デュシャン作「泉」へのオマージュだなと解釈した次第。
なぜかと言えば…僕の直感だ(爆)

ちなみに、あの小学生たちは「赤い井戸ポンプ」を見て・・・以下省略。



チラシの右下の塩ビ管がグネグネしているのは、
(作品名は忘れてしまったけれど)
列車の脱線事故を表現している…と思う。
違っていたらすみません。

ちなみに、あの小学生・・・以下省略。


美術館内には、中村さんの箴言と思われる言葉が壁に貼ってあるのだけれど、
僕が一番気に行ったのはこれだな
「タブロオ(=絵画)は自己批判をしない。」

良いねぇ!
人生の極意は「他人に優しく、自分にはさらに優しく!」だね。
少なくとも僕は、それを人生指針にして生きているよ。

皆さんも僕の真似をしてみると良いかもよ。
責任は持てないけれどね。

ちなみに、あの小学生たちは「自己批判」という言葉の意味を知っているのだろうか?
どうでも良いけれど、気になる・・・。


それはそうと、
すでにかなり脱線しているけれど、
更にアレするとして、
中村宏さんには「立ち入り禁止」シリーズみないな作品群が有る。


展示室入口に「ここは立ち入り禁止ではありません」と書いてあったり、
館内にさりげなく黄黒棒や黄黒板が置いてあったり、
黄黒ロープが展示されていたりするのだけれど、
アレだと思う。

阪神ファンの人たちは、きっと勘違いすると思う。
「中村宏さんは、阪神ファンだ」と・・・違うか!
あの小学生たちに意見を聞いてみたいところだ。

Posted by 草野俊哉@三線弾いてハッピーライフ! at 14:30│Comments(0)美術館・博物館・動物園・植物園・水族館
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。